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2017年6月にヒアリのことが連日報道されていた頃は恐怖を感じていましたが、しばらくはメディアでも取り上げられていませんでした。
2019年、その後ヒアリはどうなったのでしょう?

2019年10月28日の朝日新聞の社説に衝撃的なことが書かれてありました。
東京港でヒアリの女王アリ確認!東京の青海埠頭で2019年の9月以降にヒアリの巣が2ヶ所見つかり800匹以上を駆除
羽の生えた繁殖可能な女王アリも56匹いた,というではないですか!
女王アリが56匹って多くないですか?
そんなに女王がいたらどれだけの働きアリが生まれることでしょう。
怖いです。

政府も10月21日に首相官邸においてヒアリの定着防止の緊急対応策を検討されたとのことです。
いつのまにかそんな会議をされていたのですね。
その緊急対応策はどんな風な対応策になったのでしょうか?

ちなみにオーストラリアでは
かつてヒアリの生息域を抑えるために
300億円を費やしたそうです。
経済損失が桁違いです。
そうなる前に水際で抑えておきたいですね。
ヒアリに生活費まで食われたら堪ったものではないです。

もうすでに何匹かの女王アリが分散してしまっているのでしょうか?
生活圏で繁殖した場合には大人子供問わず注意が必要ですが、普段の生活の中で自分の身を守るための防衛策としてどのようなことを講じることができるのでしょうか?
恐怖におびえているだけでは何の対策にもなりません。
行政の対策も大事ですが、自己防衛もしっかりと講じておきましょう。

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ヒアリについて

ヒアリは、日本では特定外来生物に指定されています。
特定外来生物とは、生態系や人体、農林水産業に悪影響を与える恐れがある国外由来の種として、環境省が指定している動物、昆虫、植物、種子などです。

環境省は「生態系被害防止外来種リスト」なる一覧表を作成し、「外来種を入れない、捨てない、拡げない」という外来種被害予防三原則を掲げています。

ヒアリと他の蟻との見分け方は、体長は2.5mmから6mm程度
体は赤茶色でつやつやしている。
触覚の先端が2節膨らんでいる。
胴体とお尻の間に2つのコブ(このコブが特徴的です)がある。
が主な特徴ですが似ている蟻もいるようです。
見つけたら素手で触ってはいけません。刺されますよ。

では、どんな場所に巣を作るのか?
日当たりの良い開放的な場所を好むようなので
公園、芝生、緑地、水辺、畑など土のあるところに注意が必要です。
子供が遊ぶ場所など心配です。
一度チェックしておいたほうが良さそうです。

ヒアリに刺された時の対処の仕方

蟻に咬まれたことがある人は多くいらっしゃると思いますが、ヒアリも咬むと思っていたら大間違いです。
ヒアリは蜂と同じくお尻の部分に針を隠し持っていて、何度も刺すようです。
しかも毒針です。
この毒はスズメバチと同じくらいの毒の威力なのだそうです。

刺された部分が、熱いと感じる激しい痛みとかゆみ程度なら軽症。
部分的や全身にかゆみやじんましんの症状で中症。
呼吸困難や血圧低下、アナフィラキシーショックなどで意識を失うなど死の危険もともなうほどの重症化することもあります。
重症化している場合は救急車を呼ぶ必要があります。
重症化していなくても急変する場合もあるので、刺されたら病院に行くのが賢明です。
病院は、皮膚科か外科ですが大きい病院のほうが良さそうです。

駆除の方法

さて、それでは駆除にはどんな方法があるのか、考えていこうと思います。

まずは見つけた場合、環境省ヒアリ相談ダイヤル(0570-046-110 AM9時からPM5時 年末年始除外)か、最寄りの市区町村・都道府県の環境部局へ連絡して下さい。
巣そのものを撲滅させるには素人ではかなりハードルが高いです。
拡散させてしまう可能性もあります。
なので、まずは行政に連絡をして対処してもらいましょう。

巣ではなく数匹のヒアリが近くにいる場合は自分で駆除をしても良いでしょう。
そんな時はアリ用の殺虫剤を撒いてみましょう。
あくまで、数匹のヒアリの場合に限定です。
準備できていない場合は熱湯をかけてみるのも手です。

最近の研究でワサビが効くという情報もありますが、侵入経路などにワサビシートを置いておくのも効果がありそうです。

何度も言いますが、ヒアリの数が多い場合やアリの巣には、何もせず行政に連絡をお願いします。
素人がむやみに巣に近づくと思わぬ被害を受けたりするので注意しましょう。

在来種の蟻さんはヒアリの女王アリを敵とみなして攻撃するそうなので、間違って在来種も駆除してしまわないようにしましょう。
また、蜘蛛やトンボ、鳥などもヒアリを捕食すると言われているようです。

まとめ

ヒアリは確実に日本にも入ってきています。
生活圏に現れることも十分にあり得ますので、対処の仕方を日頃から考えておきましょう。
土のある部分は一度チェックしておき、ヒアリを見つけた場合は行政に連絡をしてください。
もし、ヒアリに刺された場合は重症化する前に病院に行くことをお勧めします。